Go to content Go to navigation Go to search Change language

ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>騎士、実存する動物、幻想的な動物にて2段装飾された小箱

作品 騎士、実存する動物、幻想的な動物にて2段装飾された小箱

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : エトルリア美術(前9-前1世紀)

騎士、実存する動物、幻想的な動物にて2段装飾された小箱

© 2004 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
エトルリア美術(前9-前1世紀)

執筆:
Astier Marie-Bénédicte

この円錐台形の小箱は、前7世紀の間地中海沿岸に普及した東洋化のレパートリーより、多大な着想を得た。象の牙に彫刻されたこの容器は、この時代のエトルリアとギリシア、近東を結ぶ親密な交流を証明している。2段に配置された浮彫は、側面を装飾している。そこには、実存する動物や幻想的な動物の列の中にいる騎士が描かれている。

大理石製小箱

この円錐台形の小箱は、象の牙の部分に彫刻された。底は失われたが、固定するための象牙の枘は、未だに下部の縁に見受けられる。側面は、通過する動物の列の中にいる騎士の浮彫にて装飾されている。それは、細かい線にて組まれた撚り房により区切られ、2段に配置されている。この作品は、イタリア、チウジー付近のフォンテ・ロッテラに由来する。通常エトルリア北部に帰属されるこの作品は、東洋化の時代末期にさかのぼる。それは、エトルリアの経済繁栄から、東洋の贅沢品に関心を持ち、金、銀、象牙のように輸入された、希少で価値の高い素材にて制作された洗練された品々を制作することを可能にした。

東洋化の装飾レパートリーの跡

この小箱は、近東で製作された類似する品に着想を得たと考えられる。装飾は、エトルリア、ギリシア、近東を結ぶ親密な交流の跡を残している。職人たちは、前7世紀ギリシア・オリエントの作品の特徴である、植物や実在する動物と幻想的な動物のモチーフから自由に着想を得ながら、東洋化のレパートリーより多くを取り入れた。雌鹿、雄鹿、野獣などの野生の動物は、雑種の怪物、人間の頭部を持つ女スフィンクス、羽を生やしたグリフォンなどと共に動き回る。それらは、折曲がった小枝をつけた小低木に区切られながらゆっくりと進んでいる。異常に大きい馬の上に乗った小さな騎士は、人間の脚を口に挟んだライオンに従い下段にて前進している。動物たちの紋章のようなまとまり方、動物たちの線状の配置、木をはさみ左右に向かい合わせになる女スフィンクスの配置は、ギリシア・オリエント美術で常に見受けられるものである。人間の脚をむさぼるライオンのモチーフもまた東洋から取り入れられたものである。

出典

Brown W. L., The Etruscan Lion, Oxford, 1960, p. 33, n 23, pl. 14 A, 1-2.
Huls Y., Ivoires d'Etrurie, Etudes de Philologie, d'Archéologie et d'Histoire anciennes, IV, Bruxelles, 1957, p. 61-62, n 60, pl. 36.
Ducati P., Storia dell'arte etrusca, Firenze, 1927, p. 176, pl. 59, fig. 179.
Collignon M., "Situla d'ivoire provenant de Chiusi", Monuments et Mémoires. Fondation Piot 9, 1902, p. 5-13, fig. 1.

作品データ

  • 騎士、実存する動物、幻想的な動物にて2段装飾された小箱

    Fin du VIIe-début du VIe siècle av. J.-C.

    キウジー、フォンテ・ロテッラ(イタリア)

    エトルリア北部(イタリア)

  • 象牙、浮彫

    高さ8.1cm、直径7.4cm

  • 旧A.カステラーニ・コレクション、後にM.ボーイ・コレクション、1900年購入

    MND 409

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    ドゥノン翼
    1階
    エトルリアII
    展示室421

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

チケットを購入する