Go to content Go to navigation Go to search Change language

ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>1対の「取っ手が上についたバシュリエ壺」

1対の「取っ手が上についたバシュリエ壺」

© Musée du Louvre / Objets d'Art

工芸品
18世紀:新古典主義

執筆:
Muriel Barbier

この「取っ手が上についたバシュリエ壺」と呼ばれる1対の壺はヴァンセンヌとセーヴルで1748年から1793年に現役であったジャン=ジャック・バシュリエ (1724-1806年)の作品である。この画家は1765年から1770年にかけて登場した、斬新な形状の型を数多く提供した。

ジャン=ジャック・バシュリエ (1724-1806年)とセーヴルでの新古典主義の伝播

非常に多くの型に画家ジャン=ジャック・バシュリエ (1724-1806年)の名前が付けられている。彼は元々花を専門とする画家で、1748年にヴァンセンヌに雇用されたとみなされている。彼は、1793年に製作所を退職しているため、ヴァンセンヌとセーヴルで長い期間にわたって仕事をしたことになる。素描の仕事を画家たちに引き継いだ後、彼は形状や彫刻に興味を示す。1765年にはバシュリエは当作品の元になる形状を産出し始め、その一環で「取っ手が上についたバシュリエ壺」 という壺ができた。1765年と、ボワゾが彫刻の工房の第一人者となるまでの間の期間は、バシュリエが、始めて古代ギリシア・ローマからインスピレーションを得た形状を導入した期間であるため、セーヴルの生産にとって大切な時期である。

新しい形状:「取っ手が上についたバシュリエ壺」

この形の壺は、その名前の由来であるバシュリエが1765年に創作した。1768年からは3つの異なる大きさで製作されるようになる。その形とは、胴体が非常に長く、ほとんど筒状で、これはバシュリエのデザインした型の特徴である。壺は、直方体で小型の台石と縦溝の入った底部からなる小型の台座に置かれ、その長い胴体は部分に区切られ、松かさ模様をしたどんぐりを頭部にもつ蓋がある。取っ手はアカンサスの葉が先についた渦巻状の装飾からなる。この対の壺は非常に背が高い。また、ルーヴル美術館は同じ種類の作品をもう一対所有しており、そちらはより小さく、1769年の製作とされている。

豪華な装飾

この新しい形状は、セーヴルで1763年から使われていた、新しい青と呼ばれる色で地が彩色されている。この青地は、白と金の装飾に補われている。装飾意匠は新古典主義を特徴付けるもので、例えば底部には溝彫り装飾が入り、下部にはギリシア式波模様のフリーズ、上部の膨らんだ部分は、金箔を貼った花模様の唐草のフリーズで周りを囲まれている。蓋もまた、金にみせかけた溝彫りで覆われている。その形状や装飾の豪華さにもかかわらず、この対の壺が誰のために制作されたものだったのかは、未だ判っていない。

出典

- Un défi au goût, catalogue d'exposition, musée du Louvre, Paris, 1997, p 97.

- Nouvelles Acquisitions du département des Objets d'art 1990-1994, catalogue de l'exposition, Éditions de la Réunion des musées nationaux, Paris, 1995, pp 198-199.

作品データ

  • ジャン=ジャック・バシュリエ(1724-1806年)

    1対の「取っ手が上についたバシュリエ壺」

    1767年

    王立セーヴル磁器製作所、フランス

  • 軟質磁器、金箔を張ったブロンズ

    高さ0.813cm

  • 1992年に収蔵

    OA 11353, OA 11354

  • 工芸品

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

チケットを購入する

作品の補足情報

彩色の焼印:「O」の文字と「1767」の数字を取り囲んだ2重の組み紐紋の「L」