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作品 1対のろうそく立て

工芸品部門 : 18世紀:新古典主義

1対のろうそく立て

© 2007 RMN / Martine Beck-Coppola

工芸品
18世紀:新古典主義

執筆:
Muriel Barbier

当作品はアモル(愛の神)に関する寓意の装飾が施され、サン・クルーのマリー=アントワネットの化粧室のために制作された。「キジバトのろうそく立て」の名で知られるこの型のろうそく立ては、たいへん人気があり、18世紀から19世紀にかけて何度も繰り返し制作された。その繊細さから、これらの作品はブロンズ職人フシェールの手腕と、王妃マリー=アントワネットのために制作された美術品のすばらしさを我々に見せてくれている。

「キジバトのろうそく立て」の型

軸部分から唐草状の枝が延び、リボンの結び目に束ねられ、そしてぶどうの房が飾るろうそくの受け輪と受け皿へとつながっている。中央の3本目の枝には裸のアモル像が象られ、手には燃えるハートを持ち、頭の上に3つ目の受け皿を乗せている。後方部の軸の上には、2羽のハトが抱き合っている。これらはすべてアモル(愛)を象徴する装飾要素である。各枝は、2重の玉縁飾りによってつながっており、その端には飾り紐のもののような房が付いている。当作品は、ブロンズ職人フシェールが生み出した「キジバトのろうそく立て」の一種であり、この型は非常に人気を博した。

「キジバトのろうそく立て」の変形型

同じくキジバトを頂いたろうそく立てが1対知られているが、そこでは枝は果物の葉飾りでつながっている。こちらは、マルク=アントワーヌ・ティエリー・ド・ヴィル・ダヴレの寝室のために制作されたものである。ルーヴルのものと同じ型のろうそく立ては、サン・クルーの王の内部居室のために2対制作されている。そこではキジバトの代わりに花と果物の束が置かれているだけである。マリー=アントワネットとルイ16世のためにサン・クルーに納入されたろうそく立ては、これまでずっとフランスの国の所蔵するコレクションのなかにあった。しかしながら、この異なる2点の作品の製作年を限定するのは難しい。マリー=アントワネットに届けられた型は、他のものよりも優美で、調和が取れているが、これが3点のなかで最初につくられたものであろうか。それを確言することはできないが、フシェールはその鋳型を保存していた。

フシェールと同作品の繰り返し

この作品が制作された当時、フシェールという名字のブロンズ職人が二人知られている。名前をそれぞれピエール=フランソワとジャン=ピエールといい、二人とも王室家具調度管理官に作品を納入していた。この作品の作者はこの二人のどちらかである。どちらが作者にせよ、これらの作品は非常に繊細で、18世紀後半の古典回帰主義の特徴を表わしており、アモルの主題により軽快な印象を与えられている。鋳型を保有していたため、18世紀の終わりにフシェールは王妃のものと同じ型を作り続けた。19世紀になってもフシェールはブロンズ職人を続け、マリー=アントワネットのものと同じろうそく立てを作り続けた。ちなみにルーヴル美術館は、1830年制作とされるものを1対所蔵している。

出典

VERLET P., les Bronzes dorés français du XVIIIe siècle, 1987, p 378-381

作品データ

  • ピエール=フランソワ・フシェール、又は ジャン=ピエール・フシェール

    1対のろうそく立て

    1788年

    マリー=アントワネットの居室、サン・クルー城、フランス

    フランス、パリ

  • 金箔をはったブロンズ

    高さ34cm、幅25cm

  • 1901年、国有家具調度品管理所より寄託

    OA 5256, OA 5257

  • 工芸品

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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