Go to content Go to navigation Go to search Change language

ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>1対の瓶入れ

1対の瓶入れ

© 1993 RMN / Martine Beck-Coppola

工芸品
18世紀:ロココ

執筆:
Barbier Muriel

ルーヴルの瓶入れは、有名なパンティエーヴル=オルレアンの食器セットに由来する。その食器セットは、元々トゥールーズ伯ルイ=アレクサンドル・ド・ブルボン(1678-1737年)が注文し、異なる金銀細工師が数回にわたって完成させたものである。鐘が逆さまになった形の瓶入れは、エドメ=ピエール・バルザック(1705年‐1781年以降)の作品である。これらは4つの瓶入れのセットの一部で(他の2つは個人蔵)、1750年代の落ち着いたロカイユ様式を代表する作品である。

瓶入れとは?

『フランス風』の給仕法においては、葡萄酒の瓶やグラスが食卓の上に置かれることはなく、常に冷やされていた。そのために、グラスと瓶のための冷却器や瓶入れが使われた。グラスの冷却器は、細長い形であったのに対し、瓶入れはむしろ円筒形で高さがあった。これらの容器は、食卓が整えられた部屋の、壁際のコンソールテーブルの上に置かれた。食事に招かれた客が飲み物を飲みたいときには、後ろで控える召使に頼み、召使は飲み物を注ぎ、客が飲み終わると、瓶とグラスをもとの位置に戻した。

パンティエーヴル=オルレアンの食器セット

この食器セットのうち最も古いものは、1727年と1736年の間に、トマ・ジェルマン(1673-1748年)が、トゥールーズ伯、ルイ=アレクサンドル・ド・ブルボンのために制作した。トゥールーズ伯は、ルイ14世とモントスパン夫人の間にできた3人目の準嫡子であり、フランス海軍大元帥であり、狩猟長であった。2人の金銀細工師、アントワーヌ=セバスティアン・デュランと、エドム=ピエール・バルザックの間で分担して制作された、第2段階の注文をしたのはトゥールーズ伯の息子、パンティエーヴル公ルイ=ジャン=マリー・ド・ブルボン(1725-1793年)である。彼の死後は、彼の娘、ルイーズ=マリー=アデライド・ド・ブルボンがその食器セットを受け継いだ。彼女はオルレアン公ルイ=ジョゼフ=フィリップと結婚し、そうして金銀細工品はオルレアン一族の財産となった。恐怖政治の後、オルレアン公爵夫人は、彼女の財産の所有権をとりもどすが、1821年に彼女が死ぬと、金銀細工品は彼女の息子、オルレアン公ルイ=フィリップ(1773-1850年)のものとなる。彼は食器セットにオルレアン家の紋章を加える決定を下す。そしてルイ=フィリップの死後は、食器セットは彼の子孫の間に分散する。バルザックの瓶入れは、パンティエーヴル公の注文によるもので、ルイ=フィリップの治世下にジャン=バティスト=クロード・オディオが制作した二重容器が付け加えられる。

ロカイユ様式の緩和

瓶入れは、規則的な形状のロカイユ風の脚に支えられている。胴体は逆さまになった鐘の形をしており、打ち出し細工による装飾が施されている。葦の間で泳ぐ白鳥が表わされており、これはこの品の使用法を詩的にほのめかしている。側面には、ブドウの枝模様が走り、そこから葉脈の浮き出た取っ手がはり出している。これらの装飾意匠が、トマ・ジェルマン(1673-1748年)が同じくパンティエーヴル=オルレアンの食器セットのために制作した瓶入れのそれを想起させるのであれば、全体的な形状と装飾のいくつかは、1750年代におけるロカイユ様式の装飾の緩和を思い起こさせてくれる。形状は非常に規則的で、首周りには卵形装飾が彫金されているが、この意匠は新古典主義の金銀細工品においてたいへんな人気を博することになる意匠である。

出典

- Versailles et les tables royales en Europe, Catalogue d'exposition, Versailles, 1993, p 275-280.

作品データ

  • エドメ=ピエール・バルザック

    1対の瓶入れ

    1759-1766年(二重容器は19世紀にジャン=バティスト=クロード・オディオが付け加えた)

    オルレアン家

    フランス、パリ

  • 打ち出し、彫金細工を施された銀

    高さ24.5cm、幅28cm、径23.8cm

  • 1987年取得

    OA 11116, OA 11117

  • 工芸品

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

チケットを購入する