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作品 1729年、王太子誕生に際してルイ15世が王妃マリー=レクズィンスカに贈った茶・ココア・コーヒー道具

工芸品部門 : 18世紀:ロココ

1729年、王太子誕生に際してルイ15世が王妃マリー=レクズィンスカに贈った茶・ココア・コーヒー道具

© 2008 RMN / Jean-Gilles Berizzi

工芸品
18世紀:ロココ

執筆:
Barbier Muriel

この道具箱は、現在では消えてしまった、王妃マリー=レクズィンスカ(1703-1768年)の紋章を携えており、1729年の王太子(ルイ16世、ルイ18世、シャルル10世の父親)の誕生の際に制作された。その大部分はアンリ=ニコラ・クズィネの作品であり、金箔を貼った銀でできている。その他の道具類は、マイセン磁器と極東の磁器であり、18世紀半ばにおける磁器という素材に対する人気の程をうかがわせる。

あらゆる種類の間食のための道具

王太子誕生に際して王妃マリー=レクズィンスカが贈られた道具箱は、当時はまだ異国風であり、宮廷でたいそう好まれていた飲み物、茶、コーヒー、ココアを入れるのに使う、数々の道具からなっている。箱の中には金鍍金銀を施された道具が含まれている。香辛料を入れる箱(熱いココアに香辛料を入れる習慣があった)、コーヒー挽き器、貝殻の形をしたクリーム壺、手燭、茶こし、鈴、漏斗、角砂糖挟み、そして長柄のさじである。黒檀材でできた泡だて器はココアポットに添えられている。この一式には他に磁器の道具が加えられた。茶碗とその受け皿が2点、ティーポット1点、カップ2点と金鍍金銀の受け皿が2点と砂糖入れが1点である。この道具箱はヴェルサイユ宮殿の王妃の大居室にあり、旅の際にも使うことができた。

金銀細工の道具類

金鍍金銀の道具類は、後にコンデ公の彫刻師となる、金銀細工師アンリ=ニコラ・クズィネの証印が押されている。そのゆるやかで、ふくらみがあり、左右非対称の形と、装飾の選び方から、これらの作品は公式美術におけるロカイユ様式の到来を示している。クリーム壺は、口が広がり、柄が曲線的な貝殻の形を取り入れている。イルカの形の注ぎ口が付いたココアポットは、同じくイルカの形をした3本の脚に支えられており、このイルカの寓意は明らかに、王太子誕生というめでたい出来事の引喩である(フランス語では「イルカ」、「王太子」は同じ『Dauphin』という語)。またこのココアポットは、小さな葉飾りと、花の形のこじりのツマミが施されている。非常に洗練された彫金の処理は、実に、ロカイユ精神やクズィネの技術を象徴している。イルカの主題は、ロカイユの装飾に繰り返し登場する、葦、波模様、貝殻、花などの、自然に描写された装飾と同じく、この道具箱の他の道具にも何度か現われている。

磁器の道具類

茶碗、受け皿、カップ、そしてティーポットは、出所が異なる。そのうちいくつかはアジア製、中国製、日本製であり、その他は、その当初の制作で中国製磁器の模倣を試みた、マイセン製作所(ザクセン)から出所している。茶碗2点とその受け皿、そしてティーポットは、中国の装飾意匠を思わせる花模様や風景画で飾られている。カップ2点は飾りのない白の磁器でできており、金鍍金銀に組み立てられている。中国の白色はたいへん好まれ、ヨーロッパの磁器製作所において模倣された。そのため、ルーヴルの道具箱もそうであるが、ほとんどの極東の工芸品のように、それらの品に金鍍金ブロンズや、より高価な金属で組み立てを付け加えるのが一般的であった。これらの品がマリー=レクズィンスカの道具箱の中にあることは、18世紀西洋の、東洋に対する、ほとんど幻影のような関心を想起させる。

出典

"Vingt ans d'acquisition au Musée du Louvre 1947-1967", Paris, 1967-1968, p. 78.

作品データ

  • アンリ=ニコラ・クズィネ(1768年に死亡)

    1729年、王太子誕生に際してルイ15世が王妃マリー=レクズィンスカに贈った茶・ココア・コーヒー道具

    1729-1730年

    ヴェルサイユのマリー=レクズィンスカの大居室、1768年の王妃の死後ムーシー元帥夫人に付与

    パリ

  • 金箔を貼った銀、中国製磁器、日本製磁器、マイセン磁器、黒檀材箱:深紅のベルベットで裏打ちされた黒檀材

  • 1955年、スタヴロス・S・ニアルコス氏の協力のもとルーヴル友の会が寄贈

    OA 9598 b

  • 工芸品

    シュリー翼
    2階
    ギャラリー・ニアルコス
    展示室614

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

徴税請負人コタンの収税管理の下、パリ市の検証印:1729年職人検証印: