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作品 4体の捕虜、別称敗戦四ヶ国:スペイン、帝国、ブランデンブルク、オランダ

彫刻部門 : 17-18世紀のフランス

4体の捕虜、別称敗戦四ヶ国:スペイン、帝国、ブランデンブルク、オランダ

© 1994 RMN / René-Gabriel Ojéda

彫刻
17-18世紀のフランス

執筆:
Montalbetti Valérie

ヴィクトワール広場の彫像の台座由来のこの捕虜像は、ナイメーヘン和約(1679年)に示された敗戦国を表す。それぞれが捕虜の試練の中での異なる感情を表し、反抗、希望、忍従、落胆が示されている。アンヴァリッドで保存(1804−1939年)された後、1960年にルーヴル美術館に付与され、1961年から1992年にかけてソー城公園に寄託されていた。

王の栄光

これらの《捕虜》像は、ヴィクトワール広場のルイ14世歩行像の台座の四隅を飾っていた。制作はマルタン・デジャルダンである。フランス式の名前で呼ばれた彼は、オランダ出身のルイ14世治下の優れた彫刻家で、既にサレ邸(現在ピカソ美術館)の装飾で有名だった。記念碑は、フランシュ゠コンテ戦とシチリア戦に参加した、フランス陸軍元帥ラ・フイヤード公フランソワ・ドビュッソンからの1679年の注文である。巧妙な宮廷人の彼は、王の栄光を讃える立派な記念碑を立てる案を抱いた。それにふさわしい場所を提供させようと、広場を街の中に作ることを決め、ジュール・アルドゥアン゠マンサールがその設計をした。ヴィクトワール(勝利)広場という名前が、ナイメーヘン和約で1679年に終結したオランダ戦争でのフランスの勝利の栄誉を讃えた。記念碑は1686年に除幕となった。

敗戦四カ国

《捕虜》像はブロンズ製で等身大より大きくナイメーヘン和約での敗戦四カ国を表す。それぞれが一つの年齢層と捕虜として異なる感情を表す。スペインは髭の無い若い激しい長髪の男で、裸で胸をはり、顔と目は空を見上げ希望を表す。帝国は髭のある老人の姿で古代のチュニックを纏っている。頭はうつむき、落胆の為体を屈している。オランダはまだ若い男で、男性的風貌で短い髭を蓄えている。体は今にも飛び上がりそうで、前に寄せられた肩は挑戦的な態度で、顔も挑戦的で反抗している。ブランデンブルクは成熟した男の姿で、(アーティストに非常に評価された古代の大理石像《ファルネーゼの囚人》のような)古代の野蛮人のように装っている。手がマントを押さえ右肩が下がり、顔には緊張による苦痛が見える。この捕虜像全体の右回りの向きは台座のまわりを時計の針の方向に従って観賞するように誘う。デジャルダンは、若い者と老いた者、裸の者と服を着た者、胸をはった者と俯いた者を交互に置き、脚と腕の位置を変えながら、見事に人物像を変化させている。

ローマ芸術のテーマ

捕虜のテーマはローマ芸術では良く行き渡ったテーマである。1685年に追加されたラ・フイヤードの戦勝品、兜、楯、軍旗、叉銃、鉞付き槍、櫂等が古代の勝利芸術との類似性を示す。フランスには、有名な前例としてピエール・フランクヴィル制作のポン・ヌフのアンリ4世騎馬像の台座を飾った《4体の捕虜》(ルーヴル美術館)がある。この記念碑の軽蔑すべき図像は、連合国の意に反するもので、啓蒙時代のエスプリとは対立した。革命期にブロンズ鍍金の王の像は溶解されたが、《捕虜》は絶対主義権力の犠牲者と見なされた為それを免れ、繋いでいた鎖は壊された。これらは、1790年にルーヴルに運ばれ、その後アンヴァリッドに移され(1804−1962年)そしてソー公園に置かれた後、1992年にルーヴル収蔵となった。

出典

- BRESC Geneviève, "Le décor de la place des Victoires", in Feuillets du Louvre, 1989, n 5.01

- POTVIN Manon et BRESC-BAUTIER Geneviève, La Sculpture sous tous ses angles. À propos de la sculpture monumentale de plein air en France au XVIIe siècle, Éditions du musée du Louvre, Service culturel, Paris, 1995, pp.20-21.

- BRESC Geneviève, "Louis XIV, place des Victoire", Art ou politique ? Arcs, statues et colonnes de Paris, DAAVP, Paris, 1999, pp.64-68.

作品データ

  • マルティン・ファン・デン・ボハルト、通称マルタン・デジャルダン

    4体の捕虜、別称敗戦四ヶ国:スペイン、帝国、ブランデンブルク、オランダ

    1682-1685年

  • ブロンズ、以前は鍍金

    高さ2.20m、幅2m、奥行き1.70m

  • 1960年ルーヴル付与

    R.F. 4407, R.F. 4408, R.F. 4409, R.F. 4410, R.F. 4411, R.F. 4412, R.F. 4413, R.F. 4414, R.F. 4415, R.F. 4416, R.F. 4417, R.F. 4418, R.F. 4419, R.F. 4420, R.F. 4421, R.F. 4422, R.F. 4423, R.F. 4424, R.F. 4425, R.F. 4426, R.F. 4427, R.F. 4428, R.F. 4429, R.F. 4430, R.F. 4431, R.F. 4432

  • 彫刻

    リシュリュー翼
    地上階
    ピュジェの中庭
    展示室105

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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